お茶庭完成
こんにちは。代表の井村幹仁です。
色々な方のお力添えのおかげで無事、軽井沢での茶庭工事が完成いたしました。
工事に携わって頂いた皆様、本当にありがとうございます。
この度の茶庭は軽井沢ならではの野趣を感じさせつつも茶庭ならではの凛とした空気間を出すことができました。
軽井沢は標高も高く冬はすべてを凍らせてしまう土地柄です。なので割れてしまう恐れがあるコンクリート・三和土(たたき)は一切使わず犬走はゴロタを使用しました。寒冷地仕様です。
また、ご存じの通り雑木林の景観がとても素晴らし場所です。普段は茶庭内に樹木をもっと入れ全てを見え隠れさせます。しかし周りは樹木に囲まれた世界観。あえて茶庭内は樹木を減らし清楚で清らかな世界を演出いたしました。
竜安寺垣を境に外露地・内露地とわかれています。
直接茶室には向かわせず関守石によって道を止め、竜安寺垣の右側を迂回させ庭を広く、そして距離を長くとり狭い空間を広く思わせます。更に迂回する外露地は道幅を狭め足元の緊張感を高め、内露地に出ると空間を広くとって安心感を与えます。これも庭を広く見せるための技法です。
そして見どころの一つである腰掛待合。これは我々作庭家の固定概念を覆す腰掛となっています。
普通、腰掛待合と言えばよく見る竹や木で作られた数寄屋建築です。
しかしここでは「伊予の青石」。
石での腰掛待合はなかなか見たことはありません。これは施主様のアイディアです。これには驚き、そして本当に勉強になりました。山から転げ落ちてきた石が止まり、それに腰掛ける。なんとも軽井沢の景観にとてもよくあった作品となりました。
筧から滴り落ちる水の音と軽井沢ならではの鳥のさえずり。なんとも贅沢です。
軽井沢ならではの茶庭。
軽井沢の雑木の庭に囲まれた茶庭。
露地門を抜けると別世界の始まりです。
制作事例に軽井沢の茶庭による別世界をご用意しています。
さあ、覗いてみてください。