お知らせ

三種の神器 

作業の裏側

こんにちは。代表の井村幹仁です。

 

只今、軽井沢にてお茶庭を作庭中です。

毎日雨続きで泥んこです。洗濯の大変さが大いに身にしみます。いつも洗濯してくれてる奥様に本当に感謝です。

 

さて、このブログも軽井沢のアパホテルにて更新しています。実はこのアパホテル、修業時代もお世話になっていました。

懐かし~。

 

ではでは本題に戻りまして。

本日は蹲踞(つくばい)を据えました。

皆さん一度は見たことあると思いますが、どの様な意味がありそして多少の決まり事を簡単に説明します。

 

先ず正面に見えるのが水鉢。柄杓を持って水をすくい手と口を清めます。神社を連想すると分かり易いですね。茶室に入る前に塵を落とす。すなわち「神聖なる場」ということです。

 

続きまして右手に見えるのが湯桶石(ゆおけ・ゆとう)。これは寒い時期、特に冬のお茶会で使用するものです。寒中だと水鉢の水を使って手や口を清めると凍えてしまいますよね。そこでこの湯桶が登場します。お湯をはり、このお湯で手や口を清めます。心づかいの道具なのです。

 

左に見えるのが手燭石(てしょく)。これは夜咄という夕暮れ時に行われる茶事で使用される手燭を置くための石です。手燭は手や口を清めるときなど手元を明るくする道具です。

 

最後に手前に見えるのが前石。蹲踞の語源でもあるように、この石に蹲って全てを使用します。蹲って使用するので安定と程よい大きさが求められます。

 

このようにすべての石に役割が存在します。このような石を役石(やくいし)と言います。

流派によっては湯桶石と手燭石が反対だったり、どちらかを省いたりなどなど色々なパターンが存在します。

そもそも利休初期時代には湯桶石と手燭石は存在しなかった。と書いてある文献すらあります。

 

つまり、絶対的な決まりはありません。

 

しかし、全てが計算されつくしています。

 

お茶庭は眺める庭ではなく実際に使う庭です。

前石に蹲って水鉢の水を汲む「柄杓」

実際に柄杓を手に取り何度も何度も試しながら据えていきます。

 

湯桶石に置く「湯桶」

こちらも実際に柄杓を手に取り、湯桶から何度も汲む動作を試し据えていきます。

 

手燭石に置く「手燭」

こちらも同じです。夜を想像し、蝋燭からの明かりを想像し何度も試しながら据えます。

 

すなわち、この「三種の神器」によって合理的な石の配置ができるのです。

 

柄杓、湯桶、手燭は茶庭づくりに欠かせない道具のお話でした。

 

ではでは。