お知らせ

静岡県伊東市にて造園工事~石組と山草のナチュラルガーデン~ランドスケープデザインの考え方

作業の裏側

こんにちは。

幹制作所 代表の井村幹仁です。

 

気持ちの良い日が続きますね~♪

 

本日の投稿は先日完成いたしました静岡県伊東市の庭づくりです。

ここ静岡県伊東市の現場は海が目の前に広がる絶景です。私たち幹制作所が手掛けた部分は海が見えない部分。

 

ここで大事なのは

抑揚

すなわち音楽で言えば「サビ」に向かうまでの伏線です。

 

「サビ」=海(絶景)

「伏線」=石組と草花を中心にしたナチュラルガーデン

 

つまりサビの「海の見える絶景」を生かすも殺すも伏線であるこの石組と草花のナチュラルガーデンにかかっているといっても過言ではないのです。

 

海が見える絶景ポイント。

これは人が何かに手を加える必要はありません。

だって一目で素晴らしさが分かるのですから。

 

じゃあこの絶景ポイント更に感動させるようにするには?

海が見えることを悟られずサプライズを作るには?

 

そう。この伏線、わき役が大事になってくるのです。

 

しかしここでもう一つ重要ポイント。

主役が凄いからって伏線、わき役を手を抜いて良い訳がない!です

脇役は脇役なりの「花」が無くてはなりません。

ここで感動させ、絶景ポイントで更に感動させるのです。

 

どうすればよいか?

 

この石組と草花のナチュラルガーデンに海の匂い(海の景色)は存在しません。

まだ主役の絶景は全く分からないのです。

つまりどうすれば良いかというと、

 

海と連想しない方法で造園を・庭づくりをするということ

海と聞けば誰でも想像ができます。

しかしこの石組と草花のナチュラルガーデンに海の匂いは一切しません。

ここはどちらかというと清里村の萌木の村をイメージされると良いです。

 

地元、大室山の石を使いそこに草花をあしらう。

園路は優しいウッドチップを使い「海」以外の自然素材で仕上げる。

大室山の苔つきの石を使い、季節の草花を咲かせるこのナチュラルガーデンは見るものを引き寄せます。

そしてこのナチュラルガーデンは回遊式になっていますのでぐるっと一通り石と草花を見ることができます。

 

このナチュラルガーデンの楽しみ方は見る者の間近で起こるストーリーです。

石を、草花を見るには歩み寄り、顔を近づけ、回遊する、言わば近景で起こランドスケープデザイン。

そう、この石組と草花のナチュラルガーデンの肝は近景なんです。

 

一方、主役である絶景ポイントの海は遠景のストーリー

そう、海は遠景そのものです。

その場に立って遠くを眺める。もうそれだけで素晴らしさが十分伝わります。

こうして抑揚のあるストーリーが完成するのです。

 

ランドスケープデザインの仕方

ご覧のように庭づくり・造園とはいかに全体の構成を作るか。

ストーリーを完成させるかがとても重要なんです。

相手の良さを引き出し、己の良さも発揮する。それぞれがバラバラに自己主張するのではなく調和のとれた抑揚のあるデザインにするのです。

今回は海を題材にお話いたしましたが、それは建築(住宅)と庭のバランスも同じです。

建築(住宅)を引き出すのは庭であり、庭を引き出すのは建築なのです。

 

今新築計画を立てている方は今一度俯瞰的に図面を見てみましょう。

もっと楽しく面白く有意義な光が見えてくるはずです(^^♪

 

この静岡県伊東市の石組と草花のナチュラルガーデンは制作事例に載せてありますので是非ご覧ください!

 

以上、静岡県伊東市にて造園工事~石組と山草のナチュラルガーデン~ランドスケープデザインの考え方 でした。

 

ではまた次回♪