屋上庭園工事 茶庭工事(露地づくり) 進捗状況
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
幹制作所では山の景色を取り入れた雑木の庭づくりを中心に作庭活動をしております。
今回は日本の伝統文化でもある茶庭づくりをさせていただいております。茶庭は日本独自の文化であり、庭づくりの大事な基礎にもなっております。私も生涯勉強の身ですが、若い庭師さんとお話する時は、「庭づくりをするには古典が必ず必要になるよ」と伝えております。
そんな茶庭ですが、今回の茶庭の工事(露地)は屋上庭園で作庭させていただいております。
屋上庭園の工事は初めてですが、想像以上に工程が増えます。先ず地面が掘れないのはなかなか難儀です。高さ調整ができませんので頭を使うのです。またあり前のことですが資材を運ぶのが大変ですね(-_-;)大きいものは運べません。
しかしとても勉強になりますね、屋上庭園工事!室内や屋上庭園はこうすればよいのか!と発見ばかりです。
今回の茶室は一畳台目の今日庵の写し。貴人口があるバージョン。
今日庵は千利休の孫宗旦が三男宗左に家督と不審庵を譲り、裏に隠居所として建てたものです。
この写真は三和土(タタキ)を打った写真です。
三和土は土と石灰とにがりの三種を混ぜて固めるので三和土。
読み方は叩いて固めるのでタタキ。
完全に当て字だとは思いますが…
今回使用した土は京都の深草砂利。
昔から三和土の代表する土です。この深草砂利の生産も残りわずかのようです。
躙り口の沓石は本鞍馬石の黒錆が浮いているもの。ここまで黒錆が出ているものも珍しいのですよー(^^♪
貴人口の沓石は丹波鞍馬石。通称タンクラです。
躙り口、貴人口の落とし石(二番石)は真黒石。これはヌケを上手く使いながら違いを出しています。(ヌケとは黒色が抜けていることです)
この様に屋上庭園の茶庭工事(露地づくり)は続いていきます。今年中に完成予定です!あと半月しかない(-_-;)
垣根等の竹垣工事や植栽工事などなどやることはまだ沢山~。。。頑張りまっす!!
いつも助けていただいている仲間の皆様、本当にありがとうございます!!
そして引き続きよろしくお願いいたします!!
以上、屋上庭園工事 茶庭工事(露地づくり)進捗状況でした。
ではまた次回♪