秋から冬へ 移りゆく季節
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
幹制作所では雑木の庭づくりを中心に季節を感じる、緑に包まれる庭づくりをご提案しております。
今回の写真はビオトープに咲くツバキの花です。
ツバキは品種によって変わりはするものの、冬を代表する花の一つです。
冬に咲く数少ない花の一つであるツバキは今でも大変な人気がありますね。
しかし昨今では、その花の可憐さよりも「チャドクガ」という虫にクローズアップされてしまいます。確かにチャドクガは毛虫の中でも猛毒で庭師の中でも厄介者扱いされる虫ではあります。
花は奇麗だけど虫が困る。そんな声は大半を占めます。つまり一番の伐採の対象となるのです。
こんなにきれいな花なのに・・・
では、どうにか対策はできないものか。
虫がつくには原因があります。
そもそも樹木は虫が葉を食べないように、葉っぱに苦みを出すことができると聞いたことがあります。
弱っている基ほど虫を退治できなく食べられてしまうと。私たち庭師から見てもチャドクガの付く木はいつも同じ木です。要は弱っている木、健全ではない木は毎年チャドクガがつくのです。
ならば樹木を健全に育てれば、体力をつけてあげれば虫を退治すいることができるのではないでしょうか??
まず重要なのは剪定です。風通しを良くし、木にダメージのない切り方をしなければなりません。細かく見れば切り口も重要です。
ブツブツと切る。こんな木にとって最悪な切り方、切り口はしていませんか?
目にみえなくなる部分である土壌の中。健全ですか?
土壌中はとっても重要です!土は硬く締まっていては根は伸びることができません。フカフカであることが望ましいです。
幹制作所では土中環境の整備を施して、地中の水脈確保、根の誘導、微生物の活発化を施し樹木の健全化を図っています。
現時点ではこの土中環境を施した場所では樹木の健全な育成の経過を見ることができています。
ただこの経過には終わりはなく常にトライ&エラーを繰り返していく必要があります。
ツバキの花は古来からの伝統的な花です。虫に負けるわけにはいきません。もしかしたら地球温暖化や気候変動によって虫が多くなってきてしまったのかもしれません。学者ではないのでエビデンスを語ることはできません。しかしその可能性がある以上努力しつつも、庭師としてやるべきことを研究し、実行する必要があるようです。その一つが土中環境、つまり山などの地質にならい自然に習うことなのです。
これからの未来のために、50年、」100年先も冬にツバキの花が見れるようにやれるべきことを邁進してまいります。
以上、季節感じる冬の景色、ツバキの花でした。
ではまた次回♪