屋上庭園 茶庭工事始まりました!
こんにちは。
幹制作所 代表の井村幹仁です。
今月より屋上庭園の茶庭工事が始まりました!
建築の関係上まだまだ本格的にガツガツとは進められませんが、やれるところから他の職人さんの邪魔にならぬようスタートです。
この屋上庭園に作庭する茶庭工事は今年中に完成予定。年末に向けてお庭の剪定のお仕事も段々と増えてきていますので、今年のお仕事の予定はいっぱいになりました。皆様本当にありがとうございます!!
来年も庭づくりのお話も数件頂いておりますので、もし庭づくりをお考えになっている方がいらしたらお早めにお声がけくださいね(^^♪
さてさて話は戻りまして屋上庭園の茶庭づくりですが、ここでの茶席は裏千家にある今日庵の写しであります。今日庵の由来としては千宗旦が不審庵を江岑宗左に譲り、隠居所として建てた茶室と言われています。広さは一畳台目とい極小空間が特徴です。
今できる作業としては差石を据えたり、垣根の骨組みを作っています。
差石とは茶室を支える束石と束石の間に並ぶゴロっとした石のことを言います。役割としては床下の換気である通気を目的としたものですが、茶室と茶庭をつなぐ一番最初の石となるため地味ですがとても重要な役割、景色をつなぐ役割を果たします。
その差石の据え方ですが、茶室地面際の意匠により据え方が少々変わります。
茶室地面際が巾木の場合隙間を開けず据えるが過去の資料からみると一般的です。また、壁留と言われる竹であったりナグリ材の場合、隙間を空けるのがこれもまた過去の資料から見て取れます。言葉では伝わりにくいので写真でご覧ください。
巾木と壁留の時の据え方の違いが何となくお分かりになられたでしょうか?
この差石は京都の本鞍馬石となります。先日のブログでも書いた通り京都に行って仕入れてきた材料です。この本鞍馬のゴロタは今では大変貴重なものになっています。もしお求めの方がいらしたらお問い合わせください。
今週は三和土(タタキ)の下準備を行いますが、実際三和土を打てるのは来月中旬になりそうです。
11月中旬からは本格的に茶庭づくりが始まります。12月中旬には完成させたいですね♪
屋上庭園の茶庭づくりは段階的にこのブログで上げていきたいと思います。完成まで末永くお付き合いください!
以上、屋上庭園の茶庭づくりスタートについてでした。
ではまた次回♪