お知らせ

思い入れのある樹木の回復!土中環境を施してから二年後の現在

作業の裏側

こんにちは。

作庭家の井村幹仁です。

 

以前行った土中環境の途中報告です。

およそ2年前に行った絶体絶命、瀕死のモミの木の土中環境・土壌改良のレポートです。

 

結論から言うと、

 

私も、お客様もびっくりの大・大・大復活です!!

 

先ずは写真をご覧ください。

 

下は2021/6/12現在の写真です。

 

そして次の写真

 

下は凡そ二年前の写真です。

 

この違いはだれが見てもびっくりします!

でも正真正銘の事実。

 

全面が道路、横が駐車場とアプローチ。

明らかに人工物に囲まれている立地。

先ずは四方を掘り転圧された砕石層を見つけ、それを撃破します。水と空気を循環させることが最初の一歩です。

これで水が滞りやすかった地層もなくなりました。

次に常に根に酸素が運ばれるように空気間を埋め込みます。窒息しそうだった根に酸素を常に供給できるようになります。

最後はサステイナブルな土壌改良を目指します。それはミミズなどの小動物と目に見えない微生物を増やすこと。

有機物を土中に入れ、土中で循環作業をしてもらうことです。

既存の土もただ入れ替えてしまうと環境破壊につながります。

私は古い土を捨てて新しい土を入れるという行為はなるべくしません。全てではありませんが、古い土はどこかに埋め立てられ、新しい土はどこかの自然環境を破壊して持ってくることになるからです。(土が足りない時は新しい土を入れます)

基本そこにある土を改良して使います。

 

そして二年、このモミの木を見守ってきて改めて感じたことがあります。

最重要ポイントは愛情である。ということです。

愛情というあいまいな言葉ですが、「目を見張り」「目をかける」ということです。

樹木も生き物、土も生き物、土壌中の生物も然りです。

 

確かに土中環境を整え、土壌改良もした効果は必ずあります。

が、それだけではこの復活劇はありえません。

 

私がこのモミの木を見に来るのは年に数回程度。

お客様はほぼ毎日モミの木を見守っています。

春の新芽、夏の暑い日差し、台風やゲリラ雷雨、強風、乾燥、積雪、などなど。

仕事の傍ら常に観察し、私が指定したルールも欠かさず行ってくれています。

何か変化があればメールもしてくれます。おかげで私もその時その時を臨機応変に対応できました。

本当に感謝です!!モミの木も間違いなくお客様に感謝してくれてるはずです!!

 

まだまだ油断大敵ですがこれからも愛情と技術を駆使してモミの木を見守っていきます(^^♪

そしてこのモミの木のように多くの樹木も助けていきたいですね!

 

大切な樹木を復活させたい!とお考えの方は諦める前に一度ご相談くださいね!

 

「あきめたらそこで試合終了ですよ」by安西監督

スラムダンクより